耐震性能の見える化

wallstat

 最近 wallstat という耐震性能の見える化を行うためのソフトが注目されているようです。

 私がこのソフトを知ったのは、熊本の震災の前後だと思います。

 とても興味深いソフトですし、何より無料だということで、ダンロードして少し使ってみてはいたのですが、なかなか独学では使いこなせず、そのまま放置のような状態になっていました。・・・たまに使ってみてはいましたが。

 しかし、バージョンアップで使いやすさも向上し、CADソフトやプレカットのデータとして普及している cedxm との連携などが大きく前進し、一気に普及に向けて進みだしてきているような気がしています。

 まだまだま専門的な部分も多いので、安易に使うと間違った結果を導き出しそうな気もしますが、何より「耐震性能の見える化」を図るソフト、手段としては、とても有効なものだと思います。

 そのような状況を受けて、弊社でも改めてチェレンジということで、今日は京都で開催されました wallstat講習会4/19@京都駅前 に参加させていただきました。

 時間も短時間で済む入門編といった位置付けの講習会でしたが、操作方法はさほど難しいものでもなく、CADなんかを扱っている方ならすぐに使えるようになりそうだと思いました。

 やはり、直接お話を聞きながら操作するというのは、大切ですし、有効ですね。

 しかし、そうは言いましても、とても専門的で高性能なソフトでもあるため、やはり構造計算の知識が少なからず必要だと感じたところでした。

 ソフトの操作は簡単でも、その結果を正しく導き出すためには、建築、地盤、構造、そして耐震性能の基本的事項はもちろんのこと、地震に関する基本知識などがある程度必要だと思います。

 安易に使うと誤った結果を導き出すことにもなりそうなので、少し時間をかけて勉強してから実戦投入できるようにしてきたいと思います。

 それから、このソフトを開発し、無料で公開、そして普及に取り組まれている 京都大学 生存圏研究所 生活圏構造機能分野 准教授 中川貴文 氏は、今年の1月には、一般社団法人耐震性能見える化協会 (ホームページは近日公開予定とのこと)を設立され、ますますこの有用なソフトの普及に取り組まれるようです。

 今後ますます普及していきそうです。

 最後になりましたが、このようなソフトを無料で利用させていただくこと、そして講習会でお世話になりましたこと、この場をお借りしてお礼申し上げます。

 ありがとうございました。