私もあまり聞いたことも体験したこともなかったのですが、大型の換気ヤギリが台風で吹きとんだとの連絡をいただいて駆けつけるとご覧のとおり妻壁に大きな穴が開いた状態になっていました。
このときの台風は、どうも局地的に大きな被害が出たところが多かったようで、こちらのお宅の近くでは、竜巻が発赤して、樹木が列状に折れ、倒れていたり、温泉施設の駐車場では、帰り際のお客さんの車が持ち上げられてひっくり返るという大きな被害も出ていました。
それで、こちらのお宅、なぜ換気ヤギリが吹き飛んだんだ?なんて思いながらも、直ぐに補修部品が入手できるわけもない中、また雨が降っては、吹き込んで雨漏りになるからということで、取り急ぎ天井裏に入って、内側から簡易補修することとしました。
普通は外から仮設の蓋をしたほうがいい(雨仕舞なども含め)のはわかっているのですが、なんせ換気ヤギリがついているのは、2階より上、つまり3階部分の高さの位置になります。
また、ついでに言うと、こちらのお宅の敷地は隣地よりも3m以上の高さの擁壁上に建っているので、実質4階ぐらいの位置になるため、はしごではとても危険な作業で、いくら応急処置といってもやめておいたほうがいいということに。
それで、狭くてくらい天井裏に仮設資材を持ち込みつつ、しばらくは雨風が入り込まないように仮設の補修を完了させました。
仮説が完了した後、お見積りやらなにやら進めながら、今回の事故は保険の対象になるということで、加入していただいている保険会社に問合せていただいて、確認と手続きを進めました。
こういう台風や水害などの際にはよく火災保険にご加入いただいていると補償を受けることが可能な場合が多いようです。
どうしても「火災保険」だということで火事の場合だけのような気がしがちですが、一度ご加入の保険の要項を見なおしておくといいかもわかりませんね。
以前には、隣接の山から倒れてきた大きな杉の木による屋根の被害に対する修理、屋根が吹き飛んだ場合の葺替修理なんかもあったような気がします。
ちなみに、自動車事故などで家や門、塀などが破損した場合にも補償を受けて修理、補修することが可能です(この場合は、事故をおこした方の保険を使うわけですが。)。
さて、保険も無事使えるということなので、きっちり直そうということで、足場もしっかり仮設しました。
非常にコンパクトな仮設足場にしたので、実際この上で作業するとなると、結構怖いです。
でもはしごに比べれば天国、安全ですし、仕事もはかどります。
修理工事そのものは比較的簡単で、既設の破損した部品をきれいに撤去、清掃した上で、新しい換気ヤギリを取り付けて工事は完了しました。
既設、新設共に樹脂製の換気ヤギリなのですが、どうも経年劣化もあるのか、取付部分の樹脂枠そのものが破断する形で壊れていました。
ただ今回は、当初取り付けられていたメーカーにほぼ同型、同形状のものがまだ販売されていたので助かりました。
使用したメーカー:フクビ化学工業株式会社
製品名:大型換気ヤギリ ノーブル56型 ブラック
最近、メーカーが直ぐに部品を廃番にしたり、あまりに特殊なものは修理ができなかたり困ることが多いのですが、こういう対応は大助かりです。
雨仕舞も兼ねてシーリングもきっちりやっておきましたが、もしもの場合はこのシーリングも一定の役割を果たしくれます。
今回の工事のついでと言ってはなんですが、ちょうど足場を仮設した壁に取りついていたエアコンのダクトの保護テープが劣化し、取り付け用の部品も劣化でボロボロになっていたので交換させていただきました。
保護のテープも固定用の樹脂部品も外部に取り付けるにしては、そうも紫外線に弱いようで、数年で劣化している事例も見受けられます。
手がとどくようなところだといのですが、今回のように脚立う程度は難しい高さ、場所だと、こういうタイミング、ついでに合わせて補修しておくことが大切だし、有効(費用的にも)だと思います。
いつ何が起こるかわからない時代ですが、備えとして保険に入ることの大切さと、それを有効に使うことができるようにしておくことの必要性も考えさせられたお仕事でした。
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