連休まっただ中。皆様はゆっくりお休み？ それともいつもと変わらずお仕事でしょうか？
さて、今回は、目に見えにくいところの「アリ害（しろあり害）」発見のお話しです。 今回お世話にりましたお宅で外壁塗装工事に入りシーリングの状況など下地を点検、補修していたところ、どうも様子がおかしい箇所を発見。
外から見ただけはわかりにくかったのですが、手で押してみたりしたところ
？？？な感じ。
なんかフワフワしてますが？
いやーな予感がしつつ、シーリングを撤去して金属製の水切りを外してみたらご覧のとおりどうも腐ってしまっている様子。
これは、見て見ぬふりできないので、お施主様の許可をとって腐朽箇所を少し削って調査してみることに。
で、結果はこんな感じで柱、土台共に中まで腐ってしまっています。
そこで、さらに確認のために床下に潜ってぐるっと一周して問題の箇所に辿り着いたら、床下の状況もこんな感じで土台の端は腐ってしまっていました。
予算も含めあまり大掛かりな補修工事は難しいという判断のもと、今回可能な対策、補修はしておこうということで、内部に影響が出ないよう、外側からだけで腐朽部分の柱を根接ぎし、土台を一部交換しました。
ちなみに今回交換させていただいた柱と土台は、意匠上外部に露出する形のもので、寸法も通常のものより大きなものでした。 適当な材を探すのに多少手間取りましたが、桧のいいのがあったので、無事工事に着手できることに。
幸いというか、予算は増えたのですが、ちょうど戸袋があったので、そこを解体したため比較的作業はやりやすかったのです。
また、内部の床や壁にできるだけ影響が出ないように進めさせていただきましたので、ご予算もお安めに。
外壁塗装工事の際には、このように当初想定していなかったような問題が出てくることもありますが、そこで大変だからとか、厄介だからといって見て見ぬふりして、塗装工事だけですませて、はい完了。というわけにはいかないと思います。
お施主さんにとっては、予算以外の出費が発生する大変な自体なのですが、今回のように通し柱の根本が腐って家が浮いた状態というのは、安全上も問題ですし、何より気がついた時に直しておかないと、費用が余計にかさむことにもつながります。
弊社では、問題点を発見した場合には、問題点の内容ごとに、お施主様と十分ご相談させていただいて、今対応すべきか、経過観察すべきかなど、いろいろな対応をさせていただいております。
けっして、無理に今直ぐ補修、対策しないといけないと、なんでもかんでも工事するようなこともございません。
ただ、やはり緊急性があるものと、予算も含め様々な条件下で今やっておいたほうがベストだと判断させていただいたときには、専門家としておすすめさせていただくようにしておりますが、あくまでアドバイスということで、最終のご判断はお施主様ということになりますね。
それにしても、新興住宅地のような都市部においてもこのようなしろありによるアリ害、腐朽が見られることがたびたびあります。数年に一度の防蟻措置（薬剤散布）というのも効果的なのですが、やはり日頃からわが家に関心を持っていただいて、何か？と思うところがあったら、すぐに専門家に一度ご相談いただくのが一番だと思います。
ちなみにしろありによるアリ害を放置するとあっというまに家がスカスカになってしまいますのでご注意ください。
追記：
春から夏にかけて羽ありが大量発生して家の中にでてきて大騒ぎすることがあります。虫が嫌いな人にとっては非常事態なわけですが、家にとっても非常事態な場合があります。
それは、しろありの羽ありが見つかった時です。もし、羽ありが大量発生した時は、一呼吸置いてよーく観察してみてください。
庭によくいる黒い普通のありに羽が生えているのなら気持ち悪いだけで済みますが、体が白くくびれのないずんどうのありに羽があればそれはしろありの可能性があります。
しろありの場合は、見えないところで家を食い荒らしている可能性が高いので調査＆駆除、防除が必要になりますよ。
しろありによるアリ害や腐朽があったときの補修・対策、点検・調査などに関するお問い合わせも遠慮なくお問い合わせください。
中川住研三田営業所 TEL．079-568-0375 まで。
篠山市、三田市周辺のお客様の場合、比較的に早めにお伺いすることが可能です。