もうすぐ梅雨に入りそうですが、少し早く今日は雨ですね。
さて、今日はシロアリのお話しを少し書かせていただこうかなと思います。
名前はよく聞くシロアリですが、実物って見られた方は少ないのではないでしょうか?
ネットで検索してみると、ワンサカ画像がでてきますので、一度見てみるのもいいかと思いますが、虫嫌いの方は要注意です。
さて、名前に「アリ」って付いているのと、見た目というか大きさが同じくらいで色が白いのでこんな名前が付いているようですが、実際はアリよりもゴキブリさんに近いお仲間らしいです。
アリは、ハチなんかのお仲間さんらしいのですが、こちらは納得という感じですね。
さて、その姿形ですが、よーく観察してみるとやはり微妙にアリとは違ってます。
ちょうど、4月から7月までの梅雨の時期までにシロアリに羽がはえた羽アリが飛び回ります。
普段は床下や壁の中、木の中なんかに隠れていますから見ることが殆ど無いので、この羽アリの出現がシロアリ発見のひとつのチャンスとも言えますね。
それから5月に入ると普通のアリに羽のはえた羽アリも飛び出しますので、このどちらなのかを区別する必要がでてきます。
簡単に見分けられるのは胴体の形状でしょうか。シロアリの場合はくびれのないずんどうスタイル。普通のアリの代表格といえる黒アリの場合はくびれバッチリのモデルさん体型なので一目瞭然です。
また、どちらも4枚羽を持っているのですが、シロアリの方は4枚ともほぼ同じ大きさの羽根で、黒アリの方は前が大きく、後ろが小さい形状の羽根をもっています。
あと、細かなところだと触覚の形状も違うようですが、こちらは素人だとわかりにくいでしょうか。
田舎の方の家では(私の実家でも)黒アリの羽アリが突然床下というか畳の隙間などから続々とでてきて、大騒ぎになることがたまにありましたが、こちらは気持ちわるいだけで、家を食い散らかす心配はないようですね。
シロアリの方は、ご存知とおり、わが家に大きな被害をもたらしますので要注意です。
できれば、羽アリを発見した時は、数匹でも捕まえて瓶か何かにいれておけば、専門家に見ていただくときに判別の役に立つと思います。
あと、シロアリだけは、家が新しいからとか、新しい住宅地の中だからといったことはまったく通用しません。
また、うちは防蟻対策万全と言われるお宅でも、土台や柱の根元は確かに防蟻措置(処理)されているけど、壁や設備の断熱材の中に巣作り、道作りしている事例も多く見受けられるようになってきました。
それから、シロアリってどうしても床下のイメージが大きいですが、実際はそんなの関係ねーってな状況で、2階や屋根にまで平気で侵入していきます。
ちなみに今日参考に掲載させせていただいた写真の事例は、風通しのよい、軒屋根の構造部材の中に入り込んで食い散らかされた事例です。
梁、柱はもちろん、垂木や野地板も紙のようにぼろぼろでした。
まあ、普通はここまで酷くなる前に発見、処理されることが多いでしょうが、ここまでとなると、補修というより構造部材全て解体撤去となってしまいました。
風通しがいい軒屋根に入り込んだ理由は、雨漏りを長年放置されていたためと考えられます。
雨が降るたびに水分が供給され、また瓦葺きで葺き土があったことで長期間にわたる水分補給が途切れることなく維持されていたんだと思われます。
また、一応屋外ということで、施主さんもちょっとした雨漏りというかシミ程度なら気にもされず、直ぐに表面は乾いてしまったというのも影響したかもわかりませんね。
私が確認させていただいた時点で屋根が落ちる寸前で(お施主さんは気にもされてませんでした)したが、ほんと事故が起きなかったのが不幸中の幸いだったと思われます。
シロアリは見えない存在ですが、少しずつ、しかし確実にわが家を食い荒らし続けていきます。
羽アリが見つかった時や、ちょっとでも気になったときは、専門家にご相談されるのがいいかと思います。
ただ、最後に一言。
シロアリの予防や駆除にもそれなりのお金が必要ですので、お見積りをとっていただいて、よく専門家、業者さんのお話しを聞いた上で発注されるのがいいかと思います。
また、床下換気扇や調湿材を強く進めたりする業者がありますが、基本シロアリ駆除と直接関係のある話でもないので、要注意ですね。お気をつけください。
シロアリに関する調査、予防、駆除などに関するお問い合わせも遠慮なくお問い合わせください。
中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 まで。
篠山市、三田市周辺のお客様の場合、比較的に早めにお伺いすることが可能です。