弊社では、屋根の改修工事などもさせていただいておりますが、今回はタテハゼ工法という金属の平板を加工したもので葺く屋根のご紹介をさせていただきます。
建物の屋根ってよくよく見てみると、けっこういろいろな素材、工法で施工されていることがわかります。
古い家だと、茅葺、和瓦葺きというのが一般的でしたが、神社などでは檜皮葺(ヒノキのかわ)や銅板葺きなどもありますね。
日本では少ないですが、海外だと平らな板状の石材で葺いた家もたくさんあります。瓦も元々は、この石材を真似たものなのでしょうか? その後これが見本となって、現在よく使われているセメント系の屋根材ができたような気がしますね。よく聞くカラーベストコロニアル葺きとかいうまっ平らの屋根材などですが、種類がとても多くあります。
住宅でもこれだけありますが、工場なんかかだと波型のスレート、金属製の折板などが多く、ビルなどでの屋根が平らなものは、防水工法(これもいろいろあり)が使われていたりします。
こんなに多種多様な屋根の中から今回は金属製のタテハゼ葺きのご紹介ですが、なんといってもその特徴は、軽くてきれいなタテハゼの描く屋根のデザインでしょうか。
以前よく瓦棒葺きという、同じく金属製の屋根が多く葺かれた時代がありますが、今はどちらかというとこのタテヒラ葺きのほうが多いのではないでしょうか(個人的な感想)。
デザインもスッキリきれいなので、和洋どちらのデザインにも合いますし、特に現代的なデザインの住宅、お店の新築などでもよく使われています。
弊社では、タテハゼ葺きを施工しやすく工場で加工した製品を使わさせていただいています。メーカーは、いろいろありますが、最近は奥平工業株式会社さんのOKタテヒラという製品を使う機会が多いです。
材料は、日鉄住金鋼板のニクスカラーというガルバリュウム鋼板に耐候性塗料を塗ったものが多く、色では、つやあり、つや消しタイプの二種があり、性能では、遮熱タイプと耐汚染タイプの二種が用意されています。
弊社では、今のところつや消しの遮熱タイプ(ギングロ色)が多く、デザイン的に店舗などでつやありのシルバー色などが使われたりしています。
その他、特徴としては、吊子一体型のボルトレス工法なので、下ハゼ部の成型版を下地に緊結し、もう一方の上ハゼ部を嵌合することで固定できるため、表面がかくれて美しい屋根が実現します。
工事をさせていただく立場からも、施工性がいい吊子一体型のため作業がスピーディに行えます。
またデザイン的には、アーチ屋根も可能で、最小半径5mRのアーチ屋根に対応できます。アーチ屋根の時には、成型版にサザ波リブが付きます。
そして、オプション的なものとしては、吊子部のヘッドに防水テープをセットして施工しますと、完全防水仕様となります。
こんな特徴のあるタテハゼ葺きですが、軽量、そしてデザインがスッキリしていることなどから、新築だけではなく、屋根のリフォーム改修などでもご利用いただけるといいかと思います。お値段も比較的安価な方です。
ただ、注意点としては、やはり金属製の薄い屋根材のため、瓦葺屋根などから改修される場合は、雨音などが気になるかもわかりません。また、断熱性の問題もありますが、このような特徴を踏まえた上で、下地も含め、施工方法等を専門家と十分協議され、ご納得いただいた上でご利用いただければ、いい選択肢のひとつだと思います。
お勧めです。
タテヒラ葺きはもちろん、屋根の葺替、改修などに関するお問い合わせも遠慮なくお問い合わせください。
中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 まで。
篠山市、三田市、西脇市、加東市周辺のお客様の場合、比較的に早めにお伺いすることが可能です。