昨日(一社)兵庫県建築士事務所協会三田支部さん、(公益)兵庫県建築士会三田支部さんの共催による「住宅耐震改修支援制度及び改正建築士法・基準法概要説明会」が三田市役所で開催されたので参加させていただきました。
最初に、今後発生が予想される東南海・南海トラフ地震などへの備えとして整備されている兵庫県の「ひょうご住まいの耐震化促進事業」の説明と合わせ、三田市さんの整備されている「三田市わが家の耐震改修促進事業」について三田市審査指導課さんからくわしく説明していただきました。
県の制度が平成27年度に大きく変わったことに合わせて、三田市さんの支援制度も拡充が図られているようです。
特に、新たに設けられた住宅建替補助や防災ベッド等の設置補助は三田市が先進的に取り組まれているものです。
また、簡易耐震改修工事費補助は補助額が少し少なく50万円の定額となっているのですが、その分条件が緩和されていて利用しやすいものになっているかもわかりません。
せっかく、このような制度があっても利用されなくては意味がありませんので、ぜひ三田市内に住宅を所有されている皆様は一度耐震診断からご検討されてみてはいかがでしょうか。
また、どのような補助が利用できるのか? お施主様にとって適切なのかなどについては、お住まいの状態やお考え方によっても変わってくると思いますので、市役所の担当課の窓口または、耐震診断、改修業務に取り組んでおられる建築士事務所さんなどにご相談されることをお勧め致します。
【三田市さんの支援制度の概要】
1.耐震診断について
市では、自己負担なしで申込ができる簡易耐震診断事業を実施。
対象:昭和56年5月以前に着工された住宅。
2.耐震診断改修費補助事業について
兵庫県では、耐震診断で耐震性能を満たしていない住宅に対して、耐震改修費用の一定割合(上限あり)の補助を行われています。
さらに三田市では、より一層の耐震化を促進するため、次の条件をみたす場合に限り、県の補助金に上乗せ補助を行い、自己負担の低減を図られています。
条件:①②ともに該当している場合
①市税の滞納がない
②施工が市内の建設業者に限る
3.内容
1)戸建住宅:対象となる改修費用の4分の1(上限30万円)
2)共同住宅:住戸数に上限10万円を乗じた額
4.新規拡充事業について
4月1日から以下の事業を実施し、耐震化事業ののより一層の拡充を図られます。
①建替工事費補助:
戸建住宅を安全な住宅に建て替える場合の定額補助。補助額:100万円。
②防災ベッド等設置補助:
人命を保護するため、防災ベッド等を設置する場合の定額補助。補助額:10万円。
❏お問い合わせ・申込先:三田市審査指導課
TEL:079-559-5119
つづいて、今年の6月に施行されます建築士法、建築基準法について、指定確認検査機関の(株)ジェイネット様より概要説明していただきました。
士法の改正では、述べ面積300㎡超える場合の書面による契約の義務化や一括再委託の禁止などが一般の方にも影響を与えそうです。
その他にも建築士事務所にとっては、いろいろと影響をおよぼす改正が行われています。
また、基準法の改正では、主に木造関連改正、構造計算適合性判定などに関しての改正が大きな影響を与えそうです。
これらは、少し専門的な内容なので、実際には一般のかたはあまり知る必要もないことなのですが、確認申請の手続き期間や、設計内容については大きな影響を与えてきますので、専門家に設計、申請等をご依頼の際には、条件などよくご確認いただきながら進めていただければと思います。
これらの法改正は6月に行われるわけですが、各行政庁、審査機関なども試行錯誤のところがあるようで、しばらくは混乱することがあるかもわかりません。
建物の新築はもちろん、増改築などを予定されている場合は、少し時間的な余裕をもってっとりくまれるといいかと思います。
このような法改正は、よりよくするために行なわれるものですが、現場を預かるものとしては、なかなか大変なのです・・・。(笑)
最後になりましたが、今回の説明会を企画・運営していただきました関係団体の皆様、三田市様にはお世話になりました。
ありがとうございました。
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