最近なんか建具がうまく閉まらなくなってきた、隙間ができている、家具が壁にぴったりつかないんだけど?といったお住まいの不具合がでてきていませんか?
それ、もしかしたら大切なお住いが「不同沈下」しているためなのかもわかりません。
「不同沈下」、簡単いうと、家を支えている地盤、土地が家の重みを支えるだけのかたさがないために、お住まいそのものが傾いてしまうことをいいます。
正確にいうと、名前の通り、全体的に水平に沈下するのではなく、傾いて沈下するという状況ですね。
多かれ少なかれほとんどのお住まい、建物には多少の傾きはあるものだと思いますが、それがあまりに大きかったり、沈下が止まらないと言った場合には、様々な問題が発生してきます。
では、どんな問題が発生するかというと、物理的には、次のようなものがありますが、それ以外にも様々な症状が出てくることがあります。
- 窓が開けにくい。隙間風が入ってくる。
- ドアが閉まらない。
- 窓やドアのカギが閉まらない。
- ドアが勝手に閉まる。
- 家具が傾いている。
- 給排水配管に亀裂がはいったり、はずれて水漏れしている。
- 外壁や基礎にひび割れが出てきた。
これらのお住まいの見た目や性能の問題以外に指摘されているのが、お住まいの方のお体や心にも影響を及ぼしているとも言われています。
- 肩こりがひどい。
- 頭痛やめまいの症状がある。
- 自律神経失調症だと診断されたなど。
その他、様々なストレスも伴い眠れないなどの症状を訴えられる場合もあるようで、これらの原因がすべてお住まいの不同沈下や傾きだけによるものというわけではないにしても、一定の影響を及ぼしている可能性があるということも考えておく必要があるようです。
さて、実際にお住まいに不同沈下が見られる場合やその可能性が高いけど、どうしたらいいのかわからない場合がおおいかと思います。
地震の際に倒壊しないか、もっと傾くんじゃないのかなど不安もあるかと思います。
そのような際には、一度地盤の調査とお住まいの現状確認のための建物調査をされることをお勧め致します。
普通耐震改修の際などは地盤のことまではなかなか手がまわらないことが考えられますが、いくら建物そのものを補強しても、地盤が沈下し続けたのではどうにもなりません。やはり一番大切なのは、地盤そして基礎になると思います。
さて、ではどのような調査をしたらいいのかと言いますと、地盤については一般的にスウェーデンサウンディングという地盤調査の方法がとられているようです。
もっと詳細に地質のサンプルまでとれるような調査方法もありますが、住宅程度ならこの調査方法でもほぼ問題なようですが、実施の際には、十分確認打ち合わせされて納得されてからということになるでしょう。
なお、スウェーデンサウンディングは新築の場合にも採用されていますので安心だと思いますが、費用も比較的安価な工法となっています。
次にお住いの方は、傾きだけの確認なら、外部や内部1階床の高さ、レベルを調べるだけでも実際のお住まいの傾きの状況を確認できるのでいいかと思います。
調査時には、工事にも利用されっているレーザーレベル、またはレーザー墨出し器と呼ばれている機械を使って高さを測っていきます。
この調査だけなら時間も短時間で済むようです。
お勧めは、この地盤調査とレベル調査を合わせて実施することで、不同沈下に関しては現状を知る上でいいのではないかと思います。
また、より詳細にお住まいの状況を知るために、建物全体のインスペクション調査や耐震診断なども合わせて実施されるとよりいいかと思いますが、費用のこともありますので、順次計画的に進めていくこともいいのではないでしょうか。
最後になりましたが、一番大切なのは、現状を知ること、そしてそのためには正確なデータなどを集めること、そして信頼できる専門家に相談、依頼することだと思います。
けっして悪質ではない業者さん、そして古くからお付き合いのある安心できる業者さんが「大丈夫」だとか「大変」だとか言っても、その言葉は具体的なデータに裏付けされたものではなく、感と経験だけによるものという場合もあります。
やはり、感と経験を活かすためにも、専門家とともに具体的なデータを活用されて、安全、安心の住まいづくりにいかしていただければ幸いです。
お住まいの不同沈下、傾き問題などを含め、地盤調査や建物調査に関しましても、お気軽にお問い合わせください。
弊社では、弊社建築士ともに、外部の専門調査会社・技術者等と連携協力して対応させていただきます。
中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 または、お問い合わせフォームから。
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