今回は、ちょっと季節外れの話題「雪止め」についてです。
「雪止め」って何?って思われる方も多いと思います。ご自宅の屋根の上をよーく見てみると、何やら屋根の上に突起のようなものが整然と並んでいることがあります。
その形や素材は様々で、瓦と一体のもの、スレート屋根などに取り付けられている金属製のものや、瓦棒葺きなどでみられる横に長ーい棒状のものなど、ほんといろいろです。
それで、なんでそんなのが付いているのかということですが、名前の通り「雪を止める」ことが目的です。雪を止めるとは、屋根の上に降り積もった雪を一気にお庭や下屋根、または隣家や道路上に落下させないようにしようというものです。
大雪が降る地域では、反対に雪下ろしをしないといけないほど積もることがありますが、それほどでもない地域で、降雪後に一気に下に落ちてきたら、いろいろな問題があるのでそれを防ごうとしています。
その問題のいくつかをあげると、ご家族や道路を通行されている人の上に落ちると怪我をする(怪我ですまない場合も)。ご自宅の下屋根、設備機器、駐車場、お車やお隣のお庭や建物に被害を及ぼす。などなど。よく相談を受けるものには、長時間にわたる雪の重みで雨樋が変形、破損した事例もけっこうあります。
都市部の雪の少ない地域ではあまり見かけることもないですし、温暖化もあってか雪が少なくなってきた状況であまり注目もされない雪止めですが、昨年から今年にかけての冬の大雪の際には、けっこう頑張って活躍した事例もあったようです。
写真は、今年の1月に工事をさせていただいたお宅の屋根の雪止め。カバー工法という既設の屋根の上に重ねて金属製の屋根葺材を施工する際にいっしょに施工させていただきました。整然と一定の間隔で並んで取り付けられています。
雪も少ない地域だし、いらないかな?なんていいながら施工させていただいたのですが、工事完了後すぐに大雪。
屋根の上の小さな力持ちは、さっそく頑張って雪が落下しないよう、支え続けてくれていました。
ほとんど目立つことなく、注目もされにくい「雪止め」ですが、雨樋破損等の防止にも役立つ強者ですので、屋根の改修工事の際には、ぜひご検討ください。
なお、既存のカラーベスト工法や瓦で施工された屋根などにも後付施工できる製品もございます。お気軽にお問い合わせください。
*雪止めは、雪を止めるための強度しかございません。危険ですから、けっして足場代わりに使用したり、ものを固定するなどの用途に使用しないようにお気をつけ下さい。
- 写真の事例は、既存カラーベスト葺き屋根の上からガルバリュウム鋼板製(断熱材付)の屋根葺材を重ねて葺くカバー工法で施工されたものです。
- 既存の屋根葺材には、アスベストが含まれていることが多く、撤去時の粉塵被害の心配や廃棄処分費、工期の問題などが軽減できます。もちろん、ご予算もお安めに。
- 屋根の改修というと塗装か既存を撤去して葺替という選択を考えますが、こういう選択も状況に応じて選択可能です。
屋根の葺替、改修、もちろん雪止めに関するお問い合わせも遠慮なくお問い合わせください。
中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 まで。
篠山市、三田市周辺のお客様の場合、比較的に早めにお伺いすることが可能です。