今回は、引き続き波板屋根の葺替工事のご紹介です。
工事させていただたのは、いつもと違って、よくあるアルミ製の車庫や、庇ではなく、鉄骨製の車庫の屋根です。
そして、なんとアール形状の屋根でした。
アルミ製の規格品もわるくはないですが、鉄製のこういう屋根もおしゃれでいいですよね。
今回、別のリフォーム工事の準備をさせていただいていた最中に台風がきてしまい、屋根の一部が破損したので合わせて葺替えさせていただくということになりました。
屋根の波板材は、経年劣化でほぼぼろぼろの状態でした。
いつも思うことですが、手で触って崩れ落ちるような状態になっている場合は、速やかに撤去し、葺替えをご検討されたほうがいいと思います。
工事となると少し面倒くさいとか、費用が心配といったことになりそうですが、この劣化した波板屋根が台風時などの強風で破損し、近隣のお宅に飛んでいき、被害を拡大していることがよく見受けられます。
幸い、弊社がお世話になった案件では人的被害などは出ていませんでしたが、いくら劣化しているとはいえ、波板が飛んできて人や車なんかにぶつかったら大変なことになりそうです。
波板屋根が施工されていることは、万が一雨風が吹き込んでもそんなに問題になるところが少ないようにも思いますし、劣化していることが確認できたときは、とにかく撤去しておくということでもいいのではないかと思います。
少し話がそれてしまいました。
今回は屋根の劣化ともに、鉄骨製の柱や梁なんかもサビサビの状態でしたので、合わせてお化粧直しをおこないました。
まずは、サビをケレンしてからサビ止め塗料を塗って樹脂塗装で仕上げました。
見た目重視だと、すべて同じブラウン系の色でと思ったのですが、お客様の運転されている状況などから、柱は視認性がいいほうが良さそうだということで、お客様とご相談の上、柱だけホワイト系の色で仕上げさせていただきました。
これは、特に車庫入れの際に狭い駐車場に入れる状況でとも良かったようで、お客様に喜んでいただきました。
見た目だけは生活しにくいときもありますら、設計、施工させていただく際には、よく配慮しないといけないですね。
屋根に葺いた波板は、タキロン製のポリカーボネート樹脂製波板で色はブロンズになります。
固定は、下地に合わせていつものワンタッチ式ではなく、ボルトナット方式のフックになります。
屋根の形状がアールになっていますが、流れ方向に継ぐことなく一枚の波板材で葺かれています。
最後に雨樋を取り付けて工事が完了しました。
雨樋は、機能的に必要だというよりは、お客様がお庭の管理をされる際の用水として雨水を利用されたいとのご希望から取り付けられたものでした。
残念ながら既設の車庫の屋根が大きく傾いたり変形していることもあって、雨樋の勾配をこれ以上確保することが難しく(見た目も含め)、少し流れがよくないのですが、雨水を集めるという目的には十分かと思われます。
ちなみに、実際に水を流して確認も行いました。
それから、雨樋はパナソニック製のパラスケアをポリカーボネート樹脂製の吊具で固定しています。
竪樋は、目立たないほうがい良いということで、経の小さなものを採用しました。
見た目もきれいになりましたが、何より安心して利用できるようになったので、お客様にも喜んでいただき、本当に良かったです。
ありがとうございました。
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