近年、特に大きな自然災害が多くなってきたような気がするのですが、実際はどうなんでしょうか?
弊社がお世話になっている兵庫県だと、やはり阪神淡路大震災の記憶が未だに鮮明に残っていますが、その後も播州地方や丹波などで大きな水害が発生しました。
どうしても時がたつのにあわせて、記憶もあいまいになりがちですが、災害への備えだけはいつも心がけておきたいものです。
さて、今日はそんな災害の中でも大きな被害をもたらす地震への備えとしての耐震診断、耐震改修の際の調査に必要な鉄筋探査機のご紹介です。
建物には「基礎」が必要、そしてとても重要ですが、今では鉄筋コンクリート基礎というのが一般的に用いられています。
その名の通りコンクリートの中に鉄筋が入っている基礎なのですが、この両者の相性というか、役割分担がとてもうまく出来ていて、家の重さを支えたり、倒れないように頑張ってくれているのです。
でも、耐震基準(建築基準法)が改正された昭和56年以前だと、コンクリートの基礎で外観からは今の基礎と全く見分けがつかないような立派な基礎でも中に鉄筋が入っていない、いわゆる無筋の基礎が多くというか、普通うに存在しています。
当時はそれでもよかったというか、法的には鉄筋コンクリートにする必要はなかったのでしかたのないところです。
しかし、より安全性が求められる現在では、基礎に鉄筋が入っているかどうかは大きな問題になりますので、耐震診断や改修の際には、現在の基礎が有筋なのか無筋なのかを調査する必要があります。
そこで大活躍するのがコンクリートの中の鉄筋の有無を判断する鉄筋探査機機なのです。
鉄筋探査機にも、他の道具とおなじように、簡易なものからお値段も性能もびっくりするぐらいお高いものまで様々あります。
ただ、木造住宅の基礎の鉄筋の有無を調査する程度なら、小型軽量で扱いやすいもののほうがよかったりします。
そこで、弊社ではZIRCON社製のメタルスキャナー鉄筋探査機 MT-6 を利用させていただいております。
このmt-6、小型軽量、そしてなんと言っても安価なのがうれしいところなのですが、15cmの深さのコンクリート内の鉄筋を検知することが可能です。
欧州安全規格CE適合品、アメリカのハリケーンの災害緩和補助のための「マイセーフ・フロリダホーム プログラム(My Safe Florida Program)の推薦品であったりもします。
ただ、やはり万能選手というわけではないので、調査内容に合わせてうまく活用していくことが必要です。
実際に使ってみると、コツはいりますが、探査機をコンクリートですべらせると、鉄筋を探知して液晶画面と音で教えてくれます。
まだまだ耐震診断・改修の必要がある建物は多いですし、中古住宅の流通促進、空き家の有効活用が求められる中、このような道具をうまく活用し、感と経験だけではなく、そこに正確なデータをプラスして、お客様の安全、安心な暮らしのお手伝いができればと思います。
最後になりましたが、弊社のZIRCON社製のメタルスキャナー鉄筋探査機 MT-6 は、りょうざい屋さんにお世話になりました。
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