新年度に入り、自治体の新しい補助制度などの方針も固まりつつあり、情報も少しずつ出てくるようになりました。
これから耐震診断、耐震改修等に関するご相談なども増えてくるのではないかと思いますが、今回は、BXカネシンさんというメーカーから発売予定(平成29年9月1日)のDIT制震筋かい金物という製品が発表されていましたので、少しご紹介させていただきます。
最初にBXカネシンさんは、旧「カネシン」という耐震金物を使っている方なら誰でもご存知の有名なメーカーさんが合併され会社名にBXがついたようです。
長年業界をリードされてこられた会社なので、その品質、技術力などは申し分ないのだと思われますが、そのBXカネシンさんの新しい製品のひとつがDIT制震筋かい金物です。
筋違金物は、以前からいろいろと改良が加えられ、各メーカー様の製品それぞれ特徴を持ちつつ使いやすくなってきましたが、今回の金物では、従来の強固に接合するという機能に、新たに制震という機能が加わりました。
見た目では黒い高減衰ゴムが目立ちますが、大きさ、形状ともに従来の筋交い金物と大きな違いはなさそうです。
取り付け方法も従来の筋交い金物と同じように専用のビスで固定するだけの簡単施工のよう。
こういう金物が出てきてくれるといいですねえ。
価格は、どうでしょうか?
費用対効果を考えないといけないかと思いますが、比較的安価な設定のようですので、従来の筋違かなのを使うかわりに少しのコストアップを施主様にご了解いただければ、あとは製品を置き換えるだけということができそうですので、取り組みやすさは抜群のようです。
従来、制震機能を取り入れようとすると、どの製品を選べばいいのか? 構造計算はどうすればいいの? なんか工事が大変そうだし価格も高いなあ。なんていいう反応が現場ではあったと思います。
それに変わり今回のDIT制震筋かい金物は、現場ではとても取り組みやすい製品かと思います。
ただ、今のところ制震機能として建物の揺れを抑えることができそうなのはわかるのですが、その効果がどの程度なのか? いまいち公開されている資料からは分かりかねる状況です。
発売時期が今年の9月からということのようなので、これから詳しい情報が提供されてくるのでしょうが、できれば、数値で効果が示せるといいですし、耐久性なども含め、少なくとお施主様に対して、この製品を導入することによるメリット、デメリットの適切な説明ができるようなわかりやすい情報の提供があれば、積極的にお客様にもご説明し、使ってみたいと思っています。
あと、9月の発売予定とのこと。もう少し早くなるといいですがねえ。予定している現場に間に合うかなあ?
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