お住いの耐震改修でもっとも注目され、TVなどのマスコミでもよく紹介されるのは、壁の耐震補強です。
一番基本となる筋交いの補強やそれに代わる形で多くなってきました合板による補強、その他各種メーカから新しい素材による様々な補強方法が紹介されるようになってきました。
しかし、実際に耐震補強計画、設計を行うと、全体の評点(耐震性能)の向上に大きく影響を及ぼしているのが「基礎」であることがわかります。
木造住宅の場合、昔は玉石の上に直接柱が建てられており、コンクリート製の基礎になってからも鉄筋が入っておらず無筋の基礎という事例も多く存在しています(弊社の拠点である篠山市、三田市近隣にも多いです)。
特に、この無筋の基礎の場合は、外観からは無筋か有筋なのかの判断がつかないので、ついついコンクリート製だから大丈夫だなと過信してしまうことにつながったりもしてしまいそうです。
さて、基礎が大切だと書きましたが、では無筋の場合はどうすればいいの?ということになりますが、現在まで多く採用されている補強方法としては、現在の基礎に増し打ちする形で有筋の基礎を増設する工事が多いのではないかと思われます。
弊社でも、無筋の基礎や基礎に大きな割れなどの損傷があった際には、この工法を採用してきました。
しかし、この工事は基礎だけではなく、壁や床などの工事が必要になったり、設備機器の撤去復旧が伴うほか、工事も比較的大規模になるため、当然費用もそれなりに必要になってきます。
そこで、弊社では一定の条件はありますが、可能であればFRPグリッド工法などの採用もお勧めしているところです。
この工法は、FRP製グリッドを既存の基礎の外側に取り付けて、ポリマーセメントモルタルを塗布する新しい工法で、比較的省施工、短工期が期待できます。
FRPグリッド工法の主な特徴
- 中古住宅などで基礎が無筋コンクリート製の場合でも、耐震性能を向上させ、建物全体の評点アップにつながります。
- 主に、外側から施工することが可能であり、住みながらの施工が可能となります。工期も他の工法と比較して短くなります。
- 狭い場所での施工も可能です。
- 工事費も安価に。
上記の特徴は、現場の状況や建物の現状、耐震補強計画によって異なる場合もありますが、メリットがあるのも確かです。
この工法は、省施工、短工期で効果が期待できるものですが、その効果を適切に発揮するためには、適切な資格と講習を受け、必要な知識と技術を習得したものが、設計と施工にあたる必要があります。
もし、基礎の補強、建物の耐震化などにご興味がありましたら、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。一級建築士で上記講習を受講した専門家がご相談にお応えさせていただきます。
Joto リフォームのカギ: 中古住宅の基礎の耐震強度を向上
https://www.joto.com/feature/rfkey/rfkey08.html
https://www.joto.com/product/?act=detl&id=228&cat=5&mode=basic
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