床のリフォーム工事

工事着手前

 春です! 桜が満開です!

昨日も篠山市、三田市付近を行ったり来たり。いろいろと大変ですが、お仕事で忙しくさせていただき、ありがたい限りです。

さて、今回は、玄関ホール・廊下の床のリフォーム工事をお世話になりましたので、少しご紹介させていただきます。

解体撤去補強工事

最初の写真は工事着手前の様子です。

写真で見る限り、きれいで何の問題もなさそうな状態ですが、実際に歩いてみると床のたわみが気になる状態に。

この寄せ木調デザインのフロアー合板は、以前よく施工されていたものですが、同じようにたわみが確認されるお宅が大変多く、ご相談を受けることが本当に多い状況です。

現場を確認させていただくと、表面はきれいだけど、踏むと大きくたわみ、中には踏み抜きそうな状態のものも多く見受けられます。

解体してみると、合板の接着面がほぼ剥がれれてしまっている状態です。

床下の湿気が多く、すでに腐っているという場合もありますが、多くは接着面が剥がれてばらばらになっているという場合が多いようです。

下地合板張り工事

弊社では、たわみが軽微な場合は様子を見ていただいたり、気になる部分だけを床下から補強して利用していただくようにしていますが、あちらこちらに劣化が確認できる場合は、解体撤去して張替えさせていただくことをお勧めしています。

ただ、今回は、経過観察と全面張り替えの中間という感じの補修、リフォームを行わせていただきました。

一番の理由は、はっきり言ってご予算(これ、大切ですから!)ですが、床の全面張り替えになると壁際の工事なども必要になり、既存のきれいなタイル壁が破損、補修が必要になります。

また、劣化が大きいところを補強すればしばらくは既存床も利用可能であり、下地の劣化不朽等がほぼなかったことなどから、お施主様とご相談の上、方針をきめさせていただきました。

こちらのお宅は、お施主様のご実家ですが、現在は空き家状態で別荘的なご利用状態であることが、改修方法の選択に大きく影響しています。

下地調整工事

劣化の大きな部分を探し出して、既存の床材を解体撤去、必要な補強をした上で、既存の床材と厚みを合わせて下地の構造用合板を張りました。

今回は、床の仕上材を既存床の上に重ね張りとする工法を選択していただきましたので、下地の調整をした上で、仕上げ工事に入っていきます。

床仕上げ工事

今回採用させていただいた床材は、リリカラ製の薄型置式ビニール床タイル レイフロア になります。

この製品は、厚みが薄く、張替えが可能な製品で、フロアー合板のように木目調のもので、集合住宅の床材などにもよく採用されているようです。

住宅では、クッションフロアもよく貼られますが、あの踏んだ時のふわふわ感や表面の仕上げは、今回のような玄関ホールや廊下、居室では、少し気になる場合もあるかと思います。

そんなとき、このレイフロアーのようなリフォーム素材は、安価かつ施工期間の短縮にもつながるなどメリットもいろいろとありそうです。

適材適所で利用するといいのではないかと思います。

ちなみに、玄関框も改修可能な部材もありますので、ご興味のある方は、メーカーや工務店などにご相談いただければと思います。

床仕上げ工事完了

田舎の古民家になりますので、少し玄関ホールも広め、そして柱や壁も歪みや変形がある現場のため、簡単にささっと張ってハイ終わりというわけにはいきませんでしたが、ご覧の通り、違和感なく改修が終わりました。

最初は、和風の古民家の床のため、このような素材はどうかとも考えましたが、ご利用の状況、ご予算、工期等を考えるといい選択ではなかったかと思います。

何より、歩くとふわふわとして、床下が腐ってきているのではないかという心配もなくなりましたし、これからも末永くこの建物をご利用いただけるようになり、良かったです。

工事完了

工事完了後の様子は、ご覧通り。

まだ、工事完了直後で掃除も良くできていない状況の写真ですが、色柄も違和感なく既存の壁タイルなどもそのままです。

置敷きタイプで、今回は新しい幅木なども使っていませんので、どうしても既存壁や柱の変形が大きなところでは、少し隙間もあったりします。

また、温度変化で床面が膨らんだりすることを避けるため、施工時に名刺紙1枚程度の隙間を開けて張ることになります。

また、素材が薄型のため既存の床下地の状態に仕上がりが大きく影響を受けます。下地にでこぼこがあるとそのまま仕上げ表面に影響が出てしまいます。

段差などは、ある程度下地調整することは可能ですが、完璧に平坦にというのは、難しいと思います。

そして、少し残念なのは、色柄の選択肢が限られること(もう少しバリエーションあるといいのですが。・・・でも、ほぼほぼ大丈夫かな)。

このような点をご理解いただいた上で、ご納得いただいた上で採用いただければ、メリットも多い製品、工法だと思います。

ちなみに、今回の床リフォーム工事に要した期間は、着手から解体補強に1日、床の仕上工事に1日の計2日間で完了しました。

もちろん、諸条件により、工期が延びることもありますので、詳しくは、ご依頼される工務店さんなどとよくご相談ください。

以上、簡単ですが、床のリフォーム工事のご紹介でした。

最後になりましたが、お施主様には、以前から大変お世話になっておりますこと、そして今回の工事期間中に現場へお越しいただきご対応いただきましたこと、この場をお借りしてお礼申し上げます。

今後も引き続きよろしくお願い申し上げます。

床のリフォーム工事についてのお問い合わせ、ご相談はお気軽に。