3日連続になりますが、本日平成26年10月22日付神戸新聞に「やってみました耐震改修(下)が掲載されていましたので、またまたご紹介させていただきます。
今回は(下)と記載されているので、連載の最終記事になるのでしょうか? これで終わりかと思うとちょっと残念ですが、ぜひ、篠山市、三田市近隣にお住まいの皆様にもお読みいただきたい内容でした。
さて、見出しに大きく「リフォームは補強の好機」と書かれている通り、リフォームに合わせて耐震改修工事の実施をされた事例が紹介されていました。
ひとつ目は、姫路市の事例です。木造2階建て、築60年のお宅。4年前にシロアリの被害により梁が腐っていることが判明し、その際に1,000万円をかけて全面改修されていたのでした。
その後、昨年耐震診断を受けられたところ、評点が0.66とわかりました。築60年のお住まいにしてはそれなりの耐震性と言えるかもわかりませんが、無理なリフォームの影響もあったようで、やはり不安な状況と言えたのでしょう。
その後、耐震改修を決断され、1階だけで13箇所に筋交いを入れ、接合部200箇所に金物を取り付けられ、工事費374万円の支出をされたようです。補助金123万円があるので、そのうち自己負担額は、251万円とのことでした。
肝心の改修後の評点は、1.04に向上したとのことでした。これで、一安心ということなのですが、ご本人も述べられているとおり、この耐震改修工事をリフォーム時に同時に実施されていたなら、工事費は相当安価に済んだのだろうと想像できます。
工事はできるだけまとめて実施すると工事費含め、負担が低減されるのは確かなのです。
次の事例は、神戸市兵庫区のものでした。こちらは木造2階建て、築37年のお住いです。
阪神淡路大震災時に半壊認定を受けたお住いでしたが、高齢のご夫婦お二人住まい、もう地震は来ないだろうとの考えで、耐震改修はせず、外壁の補修だけで済ませておられたようでした。
しかし、東日本大震災などを受けて、やはり不安になり、耐震診断を受けられたところ、盛土軟弱地盤、シロアリの被害などが判明、合わせて屋根が重いのに、筋交いもないということがわかったのでした。
そこで、お風呂のリフォームなども合わせ、耐震改修工事を決断。屋根を軽量化したり、基礎補強されたようでした。
ちなみにこちらのお宅では、工事費310万円、うちリフォームが130万円、耐震改修が180万円です。このうち補助金が90万円あり、耐震改修部分の自己負担額は90万円で済んだようでした。
肝心の評点は、改修前の0.26から改修後は1.08と大きく向上しているようでした。
このように、やはりご自身のお住まいの状況をきっちり把握していただくと、耐震改修の必要性を認識されることが多いようです。
漠然と大丈夫かな?と考えられるより、一度耐震診断を受けられた上で、その後の対策を検討されることをお勧めいたします。
耐震診断は、お住まいの自治体の窓口にご相談いただければ、無料から3,000円程度で受けられるようです。
また、事例で紹介されているように、耐震改修の際にリフォームを合わせて実施されるのは、大変効率がよく、費用対効果も高くなります。
無理にリフォームする必要はないのですが、壁や、天井、床などの撤去が伴うことも多いですから、その機会に機能改善やデザインの一新をご検討いただくのは、いいのではないでしょうか。
何分耐震改修だけだと、構造部分の改修、補強ということになりますので、工事完了後、何が変わったの?といった感じなので、リフォームを合わせると、ご家族の満足度も必ず向上するのではないでしょうか。
最後に、耐震改修は、ご家族の安全・安心を確保するためには、不可欠なものだと考えます。最優先事項のひとつでもあると考えます。
あの、阪神淡路大震災時に、お隣同士でありながら、片方は全壊して跡形もなく壊れ、片方は無傷で建っているという状況があちらこちらで見受けられました。
まさに、お住まいの耐震性の差により、ご家族の命と財産に大きな差が生じた瞬間でした。
ぜひ、できることから、出来る範囲で結構ですので、一歩踏み出していてだければと思います。
どうせ、だめだからと諦めるのではなく、もしよろしければ、できることを探すお手伝いをさせていただけましたら幸いです。
木造住宅の耐震診断、耐震改修、補強工事、助成制度等関しても、お気軽にお問い合わせください。
中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 または、お問い合わせフォームから。
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