早いものでもう2月も終わりに近づいてきました。
暖かくなったかな?と思ったら、雪のちらつく日もあり、お天気とも格闘(いつも負けてますが)しながらお仕事させていただいております。
さて、今回は、以前お伝えした屋根の軽量化工事が完了しましたので、簡単にご報告させていただきます。
屋根の軽量化工事は、簡単に言えば屋根の葺き替え工事ということになるのですが、単にきれいになったり、雨漏りしなくなりましたということでは意味がありません。
その名の通り、屋根を軽量化することによって建物の耐震性能の向上を図ろうというものです。
ということは、そもそも屋根が重くなければ軽量化にもなりませんので、既存の屋根が瓦葺き、そして葺土が使われているということが、最低限の条件になってきます。
ただ、補助金をご利用いただく場合には、それぞれお住いの自治体などの補助事業の基準が適用されますので、事前によく確認の上、申請作業、工事に着手することに注意が必要です。
くれぐれも、あとで補助金から工事費が返ってくるので、とりあえず屋根の葺き替え工事をやりましょうなど口約束だけの業者さんは、信用なりませんのでご注意を(詐欺の可能性大!です。)。
無事事前の新生が終われば契約して工事に着手します。
写真のように既設の瓦、葺土などを解体撤去していきます。
今回の工事では、解体時に野地板に腐朽、腐食が確認された部分がありましたので、新しい屋根を葺く前に垂木と野地板の補修も行いました。
このとき、予算に入っていないから、工事期間に間に合わなさそうだからとか、単にめんどくさいからなどと言って、そのまま見て見ぬふりして屋根を葺いてしまい、はい工事が完了しましたなんてことがないように注意しましょう。
下地が悪ければ、いくらお化粧でごまかしてもだめです。せっかくお金、時間、手間ひまをかけての大工事。
将来のために、きっちりしてくのが得策です。
垂木の補強を行い、野地板も杉板張りで補修が完了、その上からさらに補強用の構造用合板を張って下地としています。
ただ、予算は大事なので、補修は現場の状況を確認した上で、必要な範囲に留めています。
合わせて、雨漏りの原因になっていたトップライトは、撤去することにしました。
野地が完成したあと、下葺きに防水用のシートを張り、屋根葺材を施工していきます。
今回は、ケイミュー製のセイバリーグランデグラッサという平型屋根用スレート(波型)を使わせていただきました。
以前の屋根もオレンジ系だったのですが、今回もグラッサ・ファジー・オレンジという色を選んでいただきました。
なかなか田園風景の中に溶け込んでいて、形状も軽やかで、いいんじゃないでしょうか。
ちなみに、屋根の軽量化工事では、平型のスレート材の他、写真のような瓦形状のものなどもあります。
写真は、ケイミューのROOGA雅というもので、強度もありますし、和風のもののほか、洋風にも利用できる平型の鉄平という製品もありますので、既存の葺替には選択の幅もあり、違和感なく工事をしていただけると思います。
ほかに、金属製の屋根材などもありますし、葺き方も様々。
ご予算、ご希望に応じた仕様が見つかるかと思いますので、ぜひ耐震性の向上を図ることが可能な屋根の軽量化工事のご検討もしていただければと思います。
もちろん、屋根の劣化、雨漏りなどがあれば、葺替のチャンスですが、補助金のご利用をお考えの場合、耐震診断から計画策定、補助金の申請手続きなどにお時間が必要なため、できるだけお早めにご相談だけでもしていただき、慌てずにゆっくりご検討いただければと思います。
*補助金の利用については、諸条件がございますので、県、市町の窓口に必ずご確認ください。
*あとで補助金がでるからといって、補助申請書類も契約書も作らないで工事を行うような業者にご注意ください! 必ず補助申請後交付決定がおりてからの着工が条件になります。
兵庫県、篠山市、三田市の耐震診断、耐震改修、補強工事、助成制度等関しても、お気軽にお問い合わせください。
簡易耐震診断、耐震改修の計画策定等は弊社併設の一級建築士事務所で対応させていただけます。
中川住研三田営業所へは、 お問い合わせフォーム から。
篠山市、三田市周辺のお客様の場合、比較的に早めにお伺いすることが可能です。