木造の耐震補強工事すすめています。

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土台の固定金物

新年を迎えたと思いましたら、あっという間に月末です。もう1月が終わってしまいます・・・。

 

年々、時間の経過が加速度を増しているように感じるのは私だけでしょうか?

 

 

さて、少し更新ができておりませんでしたが、現場はその間も着々と進んでおります。

 

 

新年に入りましてからは、耐震改修工事を数件進めさせていただいておりますので、その様子を少しだけですがご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

まず、最初の写真は、木造で玉石基礎の建物の土台を新しく設置する土間コンクリート基礎に固定するするための金物です。

 

弊社がお世話になっています篠山市や三田市付近には、まだまだこのような玉石基礎の建物が多く、現役で利用されています。

 

このような建物は耐震性が低い場合が多いですが、上部の構造を補強するのに合わせて、土間コンクリートの基礎を設置して、玉石基礎や土台を金物でしっかり固定したりしています。

 

ちなみに金物は、既成品がないようなので現場に応じてフラットバーなどを加工して作っています。

 

 

 

木製の筋かい
木製の筋かい

こちらは、補強のためにあらたに設置した木製の筋かいです。

 

サイズは、105×45の木材をたすき掛けで入れています。

 

端部は、筋かいのサイズに応じた金物で固定していますが、壁の片面からのみの作業のため、壁の奥と手前の筋かいで違う金物が使われて入ります。

 

また、多少劣化している柱や土台の場合は、入替えたり添柱としたり、様々な条件に合わせて補強方法を検討しながら作業を進めていきます。

 

筋かいによる補強のほかにも合板を柱や土台・梁に釘でとめつけて補強したりできますが、今回は土台や梁が柱よりも大きかったり曲がりくねっていたりしたので、それぞれの部位に応じて補強方法を変えています。

 

 

 

ステンレスブレース コボット
ステンレスブレース コボット

最後の写真は、ステンレス製のブレースで補強した壁の様子です。

 

ご覧のとおり、土壁部での施工ですが、できるだけ既存の土壁を活かしつつ、端部の固定金物取付に必要な部分のみ最小限の範囲で土を取り除いて設置しています。

 

今回の事例では、ブレース部分などは、まったく土を取り除くこともなく、本当に最小限の撤去で補強ができました。

 

 

 

ちなみにこの製品は、既成品で国土交通大臣の認定を取得したコボットという製品です。

 

 

サイズの選定さえ間違えなければ比較的簡単に設置できますが、取付方法や金物の構造をよく理解した上で、他の構造部材や仕上材、金物などと干渉しないよう気をつけるといいかと思います。

 

うまく活用すれば、ブレースをあえて見せて使うこともできるようなので、一度検討してみてもいいのではないでしょうか。

 

以上、今回は部分的な補強法の事例を3点ご紹介させていただきました。

 

これらの他にも様々な補強方法がありますが、現場に応じて、構造や費用を考えつつ、適切な工法、部材などを選定して耐震補強に取り組ませていただいております。

 

もし、お住まいの耐震補強などをご検討の場合は、現状の耐震診断から補強設計、耐震補強工事に至るまで、お気軽にご相談いただければと思います。

 

 

 

兵庫県、三田市の耐震診断、耐震改修、補強工事、助成制度等関しても、お気軽にお問い合わせください。

 

簡易耐震診断、耐震改修の計画策定等は弊社併設の一級建築士事務所で対応させていただけます。

 

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