平成26年10月20日付神戸新聞に「やってみました耐震改修(上)」という記事が掲載されていました。
神戸新聞なのですが、事例は兵庫県内のものではなく、名古屋と大阪のもののようでした。
もちろん、兵庫県、篠山市、三田市などにお住まいの方にも参考になるかと思いますのでご紹介させていただきます。
趣旨としては、住宅の耐震化工事が大きく変わってきているという内容で。10年ほど前なら30万円程度必要だった改修工事費が、様々な耐震技術の向上や補助制度の充実で、自己負担が数十万円でできるケースがでてきたとのことでした。
ほんとに300万必要だった工事が数十万円になってきたのでしょうか?
ほんとなら、私も教えてほしいと思い、さっそく記事を読んでみることにしました。
記事で紹介されていた事例を見てみると、ひとつ目(名古屋)は耐震シェルターを導入し床下補強を加えたもので、工事費が約37万円。そのうち補助金が約半分出るらしく自己負担が約18万5千円程度に収まるというものでした。
事例の2つ目(大阪)は、重さ10tに耐えるという耐震ベットを導入したものでした。こちたのお宅は、150万円掛けてリビングのみを改修されてたようですが、不安解消のため約44万円を掛けて耐震ベットを購入設置されたとのことでした。
以上の事例を読んでいただければ一目瞭然ですが、記事の中でも触れられている通り、これら2つの事例は、建物の耐震性能を向上させる本来の耐震改修とはまったく違うものであり、地震時(その時に)にその場(シェルターや耐震ベット内)にいることが前提での安全を提供されるものです。
確かに、家が倒壊してもその場(シェルター、ベットがある場所)にいれば、助かる可能性が高いわけですし、本震に家が倒壊しなければ余震時までにここへ避難することは可能ですが、皆様はこれをどのように考えられるのでしょうか?
個人的には、やらないよりはましなのは間違いないのですが、やはり出来ることなら本来の耐震改修(新耐震基準に適合)または、少しでも強度が上がるような補強工事をされるのがいいのではないかと考えます。
ただ、ご高齢や病気療養などで、お住まいの中で、ほとんどのお時間をベットや一室の中の決まった場所で過ごされることが多い場合などは、ぜひお勧めしたいとも思います。
反対に、普通に生活されている場合、夜間就寝時の安全は確保できますが、台所やリビング、その他浴室、廊下などにいる場合に安全が確保できない状況というのはやはり不安が残ります。
費用の面で大きな差があるのは確かですので、まずはお住いそのものの耐震診断を受けられた上で、お住いを補強することを前提にご相談、ご検討され、その上で、費用対効果、ご予算、今後の方針などを踏まえ、専門家の判断も受けながらと検討され、今の時点でベスト、またはベターな選択でをされるのがいいかと思います。
けっして、無理してローンを組んでまで何が何でも耐震改修というものでもないと思います。
なお、耐震改修に必要な費用の額については、それぞれのお住まいの状態によりますし、補強方法等により大きく変わってきます。
また、様々な補助金の活用も考えれば選択肢は多くあります。神戸新聞に掲載されていました書く市町の補助金の状況も参考までに掲載させていただきます。
ぜひ、このような様々な情報も入手し、比較検討しながら、安全・安心のお住まいで過ごしていただきたいと思います。
まずは、耐震診断から。昭和56年以前の建物なら、補助もありますので、お近くの市役所等へお問い合わせ下さい。
それ以降の建物でも問題があったり、基準を満たしていない場合もあります。不安があるようなら、一度専門家にみていただき、できれば耐震診断をしてもらうといいかと思います。
まお、こちらの場合は、調査・診断費用等が必要となりますので、事前に御見積を依頼するなどしておいてください。
もちろん、弊社では一級建築士事務所を併設しておりますので、簡易耐震診断から一般診断、そして耐震改修までのご相談にのらせていただくことが可能となっております。
相談時にいきなり費用をお願いすることもございませんので、何か気になる場合は、遠慮なくお問い合わせ下さい。
木造住宅の耐震診断、耐震改修、補強工事、助成制度等関しても、お気軽にお問い合わせください。
中川住研三田営業所 TEL.079-568-0375 または、お問い合わせフォームから。
篠山市、三田市周辺のお客様の場合、比較的に早めにお伺いすることが可能です。